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「鬼の形相」

 「病気に負けそうな方々」へ向けて、応援メッセージを書かせてください。長文になりますが、どうしても読者の皆様にお伝えしたいのです。そして、もしよろしければ、ご感想などをいただけたら嬉しく存じます。心を込めて書きます。

 

 皆さまは「鬼の形相」という言葉を聞いて、誰の顔を思い出すでしょうか。「職場の上司が今まさに鬼の形相です!」という方もいれば、「親に悪態をついてしまった思春期の自分を叱った親の顔」という方もいれば、私のような相撲ファンからは「貴乃花!」と即答する方もおられるでしょう。・・・という「前置き」を書いて、これから私の母のことについて書きます。

 

 これまでブログで書いてきた通り、母は7月初旬より「横紋筋融解症+急性腎不全」で、ICUにて生死の戦いをしていました。ICUという場所は、一般病棟とは全く違う独特な空気感があり、母を助けてくれた医師・看護師には今でも感謝していますが、内心は「もう2度と来たくない」と思うほどです。ICU入院から約10日間は、まったく動くことができず、もちろん食べることも飲むこともできず、毎日の点滴と人工透析でなんとか命を繋いでいました。7月10日の私の日記(ブログでなく個人的な日記です)にも、「峠か・・・」と一言だけ書いてあるくらい、あの時はもうダメだと思っていました。ですが、皆さまの支えがあって、11日目あたりから少しだけ身体が動くようになり、手をグーパーする程度まで回復しました。13日目だったでしょうか、夜の6時半ごろ見舞いに行くと、看護師の方から「これからお食事です」と伺いました。母には「よかったね、食べられるね、ご飯はなんだろうね」などと声を掛けました。が、母は私の声が聴こえていないのか、上の空でした。

 

 食事のお膳が運ばれました。「自分で食べられる?」と母に聞きましたが、それも上の空。でも、あの時の母の表情は今でも忘れません。あの時がまさに「鬼の形相」でした。胃の中に何も入ってない状態がずっと続き、とにかく今、目の前にある食事をとりたい、ただその一心だったのでしょう。もちろん、身体が上手く動かせるわけもなく、スプーンを持つ手は震え、口の中に運ぶこともままならず、食事をポロポロ落としてばかり。「食べさせてあげるよ」と声を掛けても聞かず、とにかく一心不乱にスプーンを動かしていました。あの時の「鬼の形相」の母を更に形容するなら、「1人の人間」というより、「1匹の動物」という言葉がピッタリきます。母の気持ちは痛いほど伝わります。とにかくあのときは、

 

「生きたい!」

 

 ただそれだけでした。もはや言葉はいらないと思い、「鬼の形相」を目に焼き付けて、面会終了時間の午後7時を迎えました。「母を頼みます」と看護師さんに告げ、ICUを後にしました。その後の母の回復ぶりは目覚ましく、翌々日には一般病棟に移されることになりました。その後は懸命のリハビリを続け、現在は一般病棟からも退院し、自宅にて介護生活に入っています。

 

 振り返って思うのは、「もしあの時、生きる気力を完全に失っていたら、食事を食べられただろうか?」ということです。このブログは統合失調症をはじめ病気に苦しんでいる皆さまもご覧になってくださっていると思いますが、食事はとれていますか?もし取れているのであれば、大丈夫です、きっとあなたは「生きたい」と、心の片隅で思っているのです。私自身も、あの時の相当なストレスでクレンチング症候群になり、ろくにご飯も食べられなくなりましたが、それでも「生きたい」と思う気持ちは変わらず、ヨーグルトなどを食べています。


「死にたい」と思っている人間に「生きてほしい」と言うのは酷なことであることは、精神障害者である私には痛いほどよくわかります。ですが、きっとあなたは生きたいと願っているのです。私も生きます。だから、あなたにも生きてほしいのです。


・・・あ、最後に、貴乃花の「鬼の形相」って皆さんご存知ですか?

 

 

 母の「鬼の形相」は、貴乃花を軽く超えてました(笑)いや、今だから笑って話せるけど、「母は貴乃花を超越した!真の横綱だ!」と思いましたもん、あのときw

 というわけで、最後の最後にボケて終わりました!w 前向きに生きましょう!(^^♪

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